【新作紹介】Vertexceed(バーテクシード)
2015年12月12日〜2016年1月27日まで魔法の美術館@あべのハルカス美術館で展示中!
http://www.mahou-museum.com/
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3DCGの世界では全ての立体物が3つの「頂点」から成り立つ三角形の面によって構成されていて、その三角形が複数集まることで複雑な3Dモデルがが形成されてゆく。
この作品はデジタル空間を作る原点となるその「頂点」をテーマに、現実現実とデジタル空間を繋ぐ作品。
ユーザーは壁に配置された複数の「頂点(Vertex)」に触れることで現実空間を「超えて(Exceed)」デジタル空間へと介入する事ができる。
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センサリングには自作の120度広角赤外線カメラと赤外線投光器を使用し、openCVによる動体検知(フレーム差分)によって人や手の位置を解析している。
その値に応じてジェネレーティブな映像を生成し、openFrameworksで独自に開発したプロジェクションマッピングアプリケーションによって、「ジェネレーティブグラフィックスレイヤー」、「プリレンダムービーレイヤー」、「マスクレイヤー」をそれぞれホモグラフィ変換&ベジエワープ変形を行って実際の壁に設置された立体オブジェに対してマッピングを行う。
あえて全てをジェネレーティブにせず、リッチ3D映像部分をプリレンダムービーとして書き出し別レイヤーとして描画することで、見た目のリッチさは担保しつつリアルタイム処理にかかるマシン負荷を解消させている。
長期稼働を見越して設定ファイルの書き出し/読み込みに対応し、アプリも自動起動するため、電源を入れるだけでセットアップが完了するようになっている。
また、長期間展示しているとプロジェクターが少しづつずれてくる事も考えられる為、美術館スタッフでも簡単にマッピングの調整が行える機能も実装している。
■作品使用素材
iMac、フルHDプロジェクター、赤外線カメラ、赤外線投光機、立体オブジェ