IVRC/i-Tokyo 2010 「Shadow touch!!」出展してきました。


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-日本未来科学館
いやー行ってきましたよ IVRC/i-Tokyo 2010!
8月24日~25日に東京お台場にある日本科学未来館で行われたインタラクティブ東京2010というイベントに出展してきました。
同時開催のIVRC(国際学生対抗バーチャルリアリティコンテスト)も同じ会場で行われていたのでたくさんの作品が展示されていました。
バーチャルリアリティの分野ではおそらく日本一の祭典だと思います。バーチャルリアリティ学会のお偉い方々がたくさんいらっしゃいました。
私は大学の卒業研究の「Shadow touch!!」を金沢工大学園の支援を頂いて出展していたのですが、個人での出展だったので搬入作業などの準備が大変でした・・・。
イベントの前日23日に搬入・設置作業を行うということでその前日22日から東京へ移動しておけばよかったのですが、22日はダンスの大きなイベントがあり、夜まで拘束されてしまったので23日の深夜0時に石川県をマイカーで出発して12時間かけて(休憩込み)東京まで運転して行くことになりました。
片道
ガソリン代5000円 + 高速代約12000円・・・・・・移動費orz
23日の12時頃に日本未来科学館へ到着。搬入・設置作業を行いました。
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あ、ちゃんとShadow touch!!が載ってるー。わーい。
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この日は作品の搬入・設置をして出展者や関係者で内覧会と懇親会が行われました。
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-Shadow touch!!設置完了
色んな大学生や大学院生とお話できて刺激的でした。
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-内覧会
びっくりしたのは私と同じダンサーの研究者(しかも同じブレイクダンサー)が居た事。話が会いすぎてめちゃめちゃ面白かったです。研究もダンスとインタラクティブ技術を組み合わせたもので興味をひかれました。
内覧会&懇親会も終わり、この日は東京にいる高校時代のお友達と飲んで、未来館近くの大江戸温泉物語ってところで温泉入って寝ました。
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-大江戸温泉物語の中
そして2日間 IVRC/i-Tokyo が行われた訳ですが、詳しく覚えていませんがたぶん自分のブースだけでも300~400人くらいは体験していただいたんじゃないかと思います。
「Shadow touch!!」もなかなか好評で、ほとんどのお客さんが懐中電灯に仕掛けがあることに気づかずに普通の懐中電灯だと勘違いして「え?何で?何で???」ってなってました(笑
Wiiリモコンを懐中電灯形にしたのは成功でしたね。良く見ると懐中電灯を向けている方向と実際に明るくなる場所にはズレがあるんですが、手の動きに合わせて光の位置が動くのであまり気づかないようです。
Laval Virtual(バーチャルリアリティのフランス大会)の方もいらっしゃいまして、大変気に入って頂けたのか、Laval Virtualで是非出して欲しいと言われたので、めちゃめちゃ嬉しかったです^^
でも、フランス語どころか英語も喋れないし、なにしろフランス行く資金が無いのでLaval Virtualに出すかはまだわかりません。
たくさんのお客さんに体験していただいて、その場で意見が聞けたのはすごく為になりました。
 「触覚のフィードバックが欲しい。」
 「平面でやるのはもったいない。色んな障害物がある場所で色んな影の出方を楽しみたい。」
 「複数人で楽しみたい。」
 「音が欲しい。」
 「Wiiリモコンじゃなくて、赤外線カメラを使ってもっと数を増やせば精度が上がるのでは?」

・・・等の意見が多く、今後の参考になりそうです。
年齢層としては、第一に子供たちの食いつきがとても良かったです。しまいには子供たちが群がってきて懐中電灯や反射キャップの取り合いになる始末w
次に私と同じくらいの20才前後の男女。カップルでいらっしゃってる方も多く、彼氏さんが懐中電灯で影を探して彼女さんが影を触って楽しむ光景が印象的でした。
中でも驚いたのは、「これ見たことあります!」っていう人が意外に多かった事。
youtubeやニコ動で動画上げてはいたのですが、やっぱりこういうイベントに来る方は見てくださってるんだなぁと嬉しく思いました。
しかも、子供たちが「すげぇ!これ未来のゲームや!」って言ってくれたり、この分野で超有名な方とかが「twitterで知って見に来ました。」って声をかけてくださったりしてテンション上がりっぱなしでした。
今回インタラクティブ東京2010に出展して、本当にたくさん得るものがありました。
忙しくて準備時間をあまり取ることができず、前回石川コンテンツマーケットで出展した時とほとんど改善できませんでしたが、それでも今回出展することができて良かったです。
これからもこのShadow touch!!かそれとも新しい作品か分かりませんが、i-Tokyo,SIGGRAPH,Laval Virtual,文化庁メディア芸術祭など沢山のメディアイベントがあるので、これからも挑戦を続けて行きたいと思います。
長くなってしまいましたが、ここからは他の方の作品を一部ご紹介させていただきます。
こちらからどうぞ↓↓


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-触る木漏れ日(東京大学)
Shadow touch!!が「影に触る」なら、こちらは「影に触られる」体験のできるデバイス。手のひらに機械をのせてその上に影ができると、影の部分に振動が伝わってきます。
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-メタクッキー(東京大学)
クッキーにARマーカーを焼き付ける発想が面白いw
クッキーの見た目も匂いも味もバーチャルリアリティーで変えてしまうという作品。
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-ひとめぼれ実験装置(神奈川工科大学)
好意のあるほうに体が傾く事を利用して、運命の相手を探し出すという装置。
実験を行った後は自分の写真を登録して、異性に選ばれるということもできるらしいw
未来の出会い系ですねw
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-ふとんがふっとんだ!!(金沢工大学園)
浅い眠りの時に落下するような感覚「ジャーキング現象」をリアルにベッドを落下させて再現してしまった作品。
同時に布団もふっとばされ、あなたの快適な眠りを妨げます。
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-FuSA2 Touch Display(大阪大学・関西学院大学)
光ファイバーの毛を利用したディスプレイ。今までの平面ではできなかった表現が可能。
赤外線を使って、手でなでたときの反射を取得しているらしいので、Shadow touch!!と少し近い部分があるかも。
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-RePro3D(東京大学・慶應義塾大学)
再帰性投影技術を応用した多視点立体ディスプレイ。
イメージとしてはいろんな角度からの沢山の映像を一箇所に終結させて表示している感じ。投影方法からすべてオリジナルらしいので、この人たち技術的にはものすごいことをしてます。やばいです。
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-Colorful Touch Palette(東京大学・慶応義塾大学)
触覚が伝わるお絵かきシステム。
実際に体験しましたが、絵のデコボコを指で感じることができました。これは目が見えない人に使って頂くといいんじゃないでしょうか。
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-触れ合えるバーチャルキャラクタ(東京工業大学)
画面の中に入りたいと思ってる人歓喜。
画面の中のバーチャルキャラクタをお触りできちゃうというすばらしい作品。このときはクマのぬいぐるみでしたが、初めは初音ミクでやってたらしいですw
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-大縄オーケストラ(お茶の水女子大学)
大縄跳びの一体感とオーケストラの一体感を組み合わせた作品。
大縄跳びをみんなで成功させていくと、オーケストラの音楽が完成していきます。ネーミングもビジュアル的にもすごくオシャレな作品でした。
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-パランガ(大阪大学)
「パラパラまんが」を電子書籍で再現してしまった作品。
本を曲げると指に紙をパラパラする感覚が伝わって、電子書籍の絵が動き出します。
めちゃめちゃ金をかけてまで電子書籍でパラパラまんがをしようと思うその発想がおもしろいw
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-Sense-Roid(電気通信大学)
今回のIVRC優勝チーム。自分自身を抱きしめることができるという問題作w
専用のスーツを付けてマネキンを抱きしめるとその感覚が自分に伝わってくるみたいです。
でもこれ、もし自分にスーツを付けておいて、女の子にマネキンを抱きしめてもらえば間接的に女の子に・・・いや、なんでもないです。
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-HINOCO(豊橋技術科学大学)
カーテンに住む不思議な生き物に触れられる作品。
カーテンに近づいたり、手で触れたりすることで不思議な生き物が動き回ります。キレイでした。
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-Dream Egg(金沢工業高等専門学校)
卵を温めて羽化するまでの抱卵の過程を体験できる作品。
いろんな方向から吹く風で卵が冷えてしまわないように気を使いながら卵を温めます。温まった部分は赤く光り、うまく暖め続けると卵からポロンッとヒナが生まれてきます。体験者の方はみんな楽しそうに体験されてました。
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-Beacon 2+(筑波大学)
灰皿じゃありません。楽器なんですw
この筒の周りをレーザー光が回転していて、レーザーに触れると音がします。筒と人との距離で音階が決まり、人の位置は対になった筒の方にレーザー光で表示され、離れた場所同士で音楽を奏でることができます。
デザインや資料などすごくしっかりしていて、製品として出ていてもおかしくないくらいの出来でした。

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